③.エゴマの種

タイプ
品種名
育成選抜地
播種時期
収穫時期
葉食
韓国葉種
韓国
3月~8月
10月
早生
二戸黒種
岩手県二戸市
5月上旬~6月上旬
9月中下旬
早生
あぶくま白種
福島県あぶくま
5月上旬~6月上旬
9月中下旬
中生
田村黒種
福島県田村市
5月下旬~7月上旬
10月中旬
中生
田村白種
福島県田村市
5月下旬~7月上旬
10月中旬
晩生
岐阜黒種
岐阜県飛騨市
6月上旬~7月中旬
10月下旬~11月
晩生
長野白種
長野県水内郡
6月上旬~7月中旬
10月下旬~11月

★播種および収穫時期は南東北地方を基準としたものです。

品種選び
品種の選定基準:初霜の時期。

初霜の時期
地域
タイプ
品種名
9月下旬
北海道
極早生,早生
韓国葉種
10月上中旬
北東北
早生
二戸黒種、岩手白種
10月中下旬
南東北、中部高冷地
中生
田村黒種、田村白種
11月上旬以降
関東、北陸以南
中生、晩生
田村黒種、田村白種、岐阜黒種、山梨黒種、長野白種
無霜地域
四国、九州、沖縄など
中生、晩生
田村黒種、田村白種、岐阜黒種、山梨黒種、長野白種

★播種および収穫時期は南東北地方を基準としたものです。

エゴマの種は在来種を使うのが良いですが、在来種がない場合は地域に適した品種を入手しましょう。適した品種を選ぶ基準は初霜の降りる時期です。霜が降りるとエゴマの葉が枯れて、それ以上実らなくなります。初霜までに収穫できる品種を選びましょう。

霜の降りない地域では中生と晩生の中から2~3種類を播いて、どれがその地域に一番適しているか試験してみることをお勧めします。また台風の多い地域には9月初めに実る極早生も植えてみてはいかがでしょうか。ただし暖かい内に実ると虫に実を食べられてしまう可能性もありますので、注意が必要です。

エゴマの種は日本エゴマの会事務局で取り扱っているほか、全国のエゴマの会でも扱っていますので問い合わせてみてください。

一口メモ エゴマの在来種はまだ実体がよく知られていません。もし在来種を手に入れることが出来ましたなら、大切に育ててください。優れた品種が見つかるかも知れません。また優れた在来種を見つけましたら、日本エゴマの会へお送りください。公共の財産として広く活用できるようにしたいと思います。

品種の特性:黒種と白種

油分 多い360ml/kg 少ない300ml/kg
収量 7kg/a 8kg/a
大きさ 小さい1.5~2.5mm 大きい2.5~4.0mm
表皮 薄い やや厚い
堅さ とても柔らかい 柔らかい
作りやすさ やや注意が必要 作りやすい
 エゴマの品種には黒種と白種があります。黒種は白種よりも搾油できる油分が二割多いため、搾油用に作られています。収量は白種の方が黒種より一般的には一割多いと言われますが、品種のばらつきが大きいです。白種は黒種よりも大きく扱いやすいので、粒で料理に用いられてきました。在来種としては白種が多く栽培されてきました。しかしアルファ・リノレン酸が脚光をあびてからは油用に黒種が多く作られるようになってきました。とりわけ田村黒種は各地への適応性にすぐれ北は青森から南は沖縄まで作付けされています。
一口メモ 在来の白種や韓国の茶種の中には殻の非常に堅いものが時々見られます。種の堅いものは油が出ませんので注意してください。
注目の種
1.油の質と量に優れた白種(長野・晩生) 搾油量が多い白種でアルファ・リノレン酸の割合も65%以上が期待できる品種です。日本エゴマの会で搾油した白種の中で比較的多く出る種を育成しました。田村白種(中生)の平均搾油率は300ml/kgですが、この長野白種は330ml/kgが期待できます。ただし晩生ですので、高冷地や東北以北での栽培はお奨めできません。
2.北海道向きのエゴマ種(早生) 北海道は10月に霜が降りるために9月に収穫できる極早生品種が望まれています。