②.エゴマの育て方

○エゴマの特徴

病虫害に強く、比較的作りやすい作物です。とりわけ高冷地に適しています。湿気を好むので乾燥しない土地が最適ですが水はけは良くしないと、根腐れをして育ちません。

○品種

種実には黒種と白種があります。収量は粒が大きい白種の方が粒の小さい黒種より1~2割多いです。一方含油量は黒種が白種より2~3割ほど多いです。「白種」は表皮が大きいためすりつぶした料理に多く用いられ、「黒種」は含油量が多いため搾油に用いられてきました。黒種は育て方が味に敏感に反映します。有機栽培で育てた黒種はこくがあり、そのまま食べても美味しいです。

黒種と白種ともに国産の在来種では早生(岩手種)中生(福島田村種)晩生(岐阜白川種)があり、開花時期が1~2週間違います(早生8月下旬、中生9月中旬、晩生9月下旬)。なお、シソを含めお互いに交雑し易いので注意が必要です。

○土づくり・肥料

肥えた土地は最初無肥料で十分育ちます(肥料が多いと徒長して収量が減ります)。やせ地には植物性堆肥を1アール当たり10~50kg施します。二年目以降は植物性堆肥のほかに貝化石などのミネラルを1アール当たり5~10kg、ぼかし(発酵)肥料(コメヌカ1:油かす1:魚粉1)などを10~15kg施してください

○種まき

5月中旬(早生、北海道や北東北)から6月下旬(晩生、西日本)に種まきをします。ポイントは早すぎないこと。発芽適温は23度です。蒔き幅20cmに条まきします。覆土は薄く、足で踏み込んでください。約10日ほどで発芽します。育苗の場合、栽培面積の10分の1の苗床を用意し、1㎡に5mlの種を畝間20cmに条播きにしてください。1㎡の苗床で10㎡の栽培面積分ができます。苗床肥料は堆肥90kg, ぼかし30kg, 貝化石10kgぐらいを与えてください。

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○育苗

3cm間隔に一本になるように苗を間引いてください。茎丈1~2cmになったら1回目の間引き・除草を行い、茎丈6~10cmになったら2回目の間引き・除草を行います。

○移植(苗床の場合)

茎丈15~30cmになったら本畑に移植します。種まき後約30~40日ごろです。株間30~70cm、畝間70~120cm間隔で植えてください。移植した苗が枯れないよう苗を掘り取る2時間前にたっぷり灌水してください。太い苗は1本植、細い苗は2本植え、苗の先端をそろえて、茎を寝かすように深く茎丈の6~3割を埋めるように植えます。

○栽培管理

移植後3~4週間すると雑草が生長してくるので、管理機やクワなどを使って培土を兼ねて除草します。徒長しないように注意して下さい。開花(8月下旬から9月上旬)の一ヶ月前に背丈が90cm以上の部分はつみ取ったり刈り払って、過繁茂を抑制する必要があります。

○刈り取り

落花後1ヶ月(9月下旬から10月下旬)ごろ、または茎葉が3分の2程度黄化したころ、1~2個の実が黒く熟し始めたら刈り取ってください。刈り取りが少しでも遅れると実がたくさん落ちてしまいます。刈り取ったら畑またはハウスなどで3~7日間ぐらい乾燥させます。

○収穫

ビニールシートなどの上でたたいて脱穀します。ふるいで選別し、唐箕選や扇風機などて軽いほこりやしいなをのぞきます。次に水槽に少しずつ種子を入れ泥や砂を落とします。エゴマは水に浮くので「あわザル」などすくい取り、米をとぐように洗ってください。なんども繰り返し水洗いをして汚れがなくなるまで洗ったら、網戸などに広げてよく乾燥させます(3~4日)。保存は保冷庫が最適です。水分を5%まで乾燥させるには除湿器を使います。

○水洗い

水槽に少しずつ種子を入れ泥や砂を落とす。エゴマは水に浮くのでザルなどすくい取り、米をとぐように洗う。なんども繰り返し水洗いをして(最低4回)、土や砂ばかりでなく表皮の汚れを落とします。 ただし強く洗うと表皮がはがれてしまうので注意してください。

目の細かい『あわザル』があると便利です
目の細かい『あわザル』があると便利です

○乾燥

網戸やカンレイシャなどに広げ、通気のよい野外で天日乾燥させてください。7%以下の水分になるまで乾燥させるコツは日の当たっている内(午後2~3時頃)に袋に取り込み、これを3日間以上続けること。雨や湿気の多いときは除湿器を用いて乾燥させます。保存は保冷庫が最適。

なお、もっとくわしい栽培方法については当会のブログ「ベンガルの風に乗って」に記載しております(現在は会員の皆様にのみ公開中です。詳しくは直接お問い合わせください)。